尽き
夢に堕ちて此の世蝕む
此の世堕ちて夢に眺める
人は朽ちて此の世を枯らし
枯れた此の世と貴方の事と
貴方其れでも生きて行くと言う
糧とも成らない物程欲し
南無物の世
何が欲しいか解らぬ貴方
だから欲しいと
きりきり舞で逝け
反吐髏ぶち撒く此の世の人よ
何が悪いとのたうち回る
己の事等解らず過ぎる
過ぎる口先廻りに廻る
廻る年月に廻るや此の世
廻らぬ貴方にも業は廻る
南無我の世
業と解らず足掻くや貴方
其れも業だよ
仕舞い仕舞う仕舞えや
自由の先に在るのは混沌
責も混ぜられ形を無くす
皆の夢丈取出したなら
其れは無秩序の化物と成る
化物也し此の世の人人
糧にも成らずに只死んで逝く
南無阿弥豆腐
只只枯れる此の世は朽ちる
滅して招来
天手古舞で逝け
夢と幻
夢想に浸る
神仏無き世と
さあ
躍れ
踊りゃんせ
本歌
桑田佳祐
「月」