娓娓

此の期に及んで皆何を為る
業を野に放ち
後も無く此れじゃ彼の世と同じ
此の世流れる


死んでも良いよと吹いて居る
明日は我が身と知らへんもんな
口に出したら業廻る

嗚呼
不意に終わりそに成る此の世
何とか取り留めて
生欠伸生返事為る浮き世
人は流れる


何時もの事だが混迷雷鳴
誰も人には成れへんもんな
今居るは化物と成ろう

此の世浮き世憂き世彼の世
目眩まし
此の世浮き世憂き世彼の世
目眩まし
此の世浮き世憂き世彼の世
目眩まし
此の世浮き世憂き世彼の世
目眩まし

目眩まし

此の世浮き世憂き世彼の世
此の世浮き世憂き世彼の世
此の世浮き世憂き世彼の世
此の世浮き世憂き世彼の世
此の世浮き世憂き世彼の世
目眩まし

二極化に別れ逝くのは此の世
人も流れて


生くは容易い
良く言うよ
廻りの犠牲者知らへんもんね
何も知らずで業廻る

毎度毎度の醜態変態
誰も人には成れへんもんな
今生くは化物と成ろう

本歌
折坂悠太
「荼毘」

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